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新かめやの歴史


玄関






客室「朱雀」
客室「朱雀」
2階格子窓の内部。障子は上下2段引違入り。
三階階段

三階階段
天井スギ柾板底目貼、中央の照明スパンガラス入り。それと巾のあったタテ格子トガ小間返し入り、見付うるみ色ラッカー塗り。格子脇の親柱は同じようにしゃくり出して同じ仕上。手摺まわりトガ一式。床トガフローリング貼となっています。

外観

外観
屋根には地元隣町の豊岡産葦(ヨシ)を使用。玄関の軒うらは杉張り。2階屋根は銅板板きざみ葦。職人伎が光る仕事が随所に。

客室「羽衣」

客室「羽衣」
天井スギ中もく板底目貼、飾りかすがい打ち、竿縁ゴマダケ。廻縁はやめて壁を塗り上げています。壁じゅらく仕上。底框あて丸太ふしはつり、および天端拭き漆塗り。前板マツ生地のまま。


玄関

玄関
天井スギ柾板底目貼。左方の飾り格子トガ大面取、面黒色ラッカー塗り、ホール床トガ柾板はぎ合わせ貼。どま子砂利洗い出し、くつ脱ぎは大理石でできています。


当ページに掲載されているモノクローム写真は、創元社「数寄屋建築 平田雅哉作品集1 料亭・旅館編」に掲載されております。
客室「松風」
客室「松風」
床柱には北山しぼ丸太を、また地板・書院にはトガもく春慶塗りがほどこされています。
大広間「大観」
大広間「大観」
宴会などの時に、窓ガラス障子の内側に、この坊主ふすまを引き出してきて踊りの背景としていました。らんま金と銀砂子模様。左手の屏風は平時は固定したふすまの方へたたみこんで収納しています。

大広間「大観」の床の間

大広間「大観」の床の間
天井にはスギ板を使い、壁はじゅらく仕上げになっています。また床柱・床框・びわ床吊り棚は漆で仕上げられています。


[当館の歴史]
創業は慶應元年に遡ります。移築改築を重ね、現在は城崎温泉の中心街に位置し、柳並木の川沿いに建つお宿です。
また木造部分の建物は数寄屋建築の名匠平田雅哉氏の手によるもので氏の数寄屋建築は、現代建築界でも高く評価されています。
当館は、城崎温泉の地では初めて、名匠平田雅哉氏による建築物として建てられました。
また平田氏自身は、豪放磊落な生き方で知られ、1965年森繁久弥主演の映画「大工太平記」(氏の自伝大工一代記の映画化)にもなりました。


城崎温泉 新かめや
兵庫県城崎温泉湯島279 TEL:0796-32-2421 FAX:0796-32-2422 kameya@mxa.nkansai.ne.jp

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